Flower Robotics

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Patin

Concept

コンセプト

既存プロダクトにAIロボットの概念を加える Patin(パタン)とはフランス語で「スケート」を意味します。ロボットの魅力のひとつは移動する機能であるという事。家電や家具といった既存プロダクトにロボット化したスケート靴を履かせたら新たな人工物が生まれるのではないか?
この発想をシステム化したのがAI(人工知能)搭載の自走式ロボットプラットフォームです。

PatinはAI(人工知能)を搭載し、自律移動する台車型ロボットです。照明や植栽、コミュニケーションインターフェイスなどの役割を持つ「サービスユニット」を上部に載せて利用します。サービスユニットは利用シーンや目的によって付け替えて使用することができ、サービスユニットの数だけ使い方が広がります。

また、PatinのAIが周囲の環境を観察・判断しながら移動し、サービスユニットの要求に応えるなど連携して自律行動を行います。

既存のプロダクトをPatinに載せる発想で、人の動きに合わせて“考える照明”や、“考える植栽”が生まれ、新しい生活の景色が生まれる。この「既存機能の自律移動化」がPatinのコンセプトです。


Objective of Development

開発目的

ロボット開発のハードルを下げ、家庭用ロボットを普及する Patinは、AIを搭載し、自律移動する本体部分に「サービスユニット」を接続するためのインターフェイスを設けています。
Patinを自律移動型ロボットのプラットフォームとして提供することで、ロボット・プロダクトのアイデアを持つサードパーティ各社は自律移動機能やAI開発の労力をかけず、家庭用ロボットをつくることが可能になります。

Patin SDKとして、Javaでの簡易的なAPI、Eclipseプラグインを用いた開発ツールおよび、オープンソースシミュレータを開発者へ提供いたします。これにより、PatinやPatin内部で動作するROS(Robot Operating System)への深い知識がない開発者もソフトウェアを開発する事が可能となります。

この仕組みにより、ロボットの製品開発への参入ハードルを下げることができると考えています。
また、SDKやシミュレータなど、サードパーティ開発者のための技術サポートを提供する予定です。これにより、一社、あるいは個人単位といった小規模な開発者でも、プラットフォームを介して開発に参加できるようになります。加えて、開発者が相互に助け合うことのできる環境が整えられることで、多くの人々が家庭用ロボットの普及促進に貢献することができます。
新しいロボット開発の土壌を作っていくこと、暮らしに役立つ家庭用ロボットの普及を促進する事をPatinの開発目的としています。

SYSTEM

System Configuration

システム構成

Patinは、Patin本体、各種サービスユニット、Patinピット、クラウド(「Patinoire」)から構成されています。
Patin本体には自律移動や、障害物の発見、人の発見等のための各種センサとスピーカー、オムニホイールによる移動機能が搭載されています。
Patinピットは、Patin本体への充電機能と、Patin本体とWi-Fiで接続してクラウドとPatinとの間で通信をさせる機能とを装備しています。
クラウドは、各Patinから集約した行動情報などを蓄積するとともに、Patinの機能更新のための情報発信などを行います。ユーザはウェブブラウザからPatinの蓄積した情報を閲覧することができます。
PatinにはAndroid向けアプリの開発環境と親和性の高いSDKやシミュレータが備わっており、多くのソフトウェア開発者にとって開発への参加がしやすい環境が提供されています。

仕様・搭載物(プロトタイプ)
寸法:
縦:330mm/横:342mm/193mm
OS:
Linux(本体、ピット)
開発フレームワーク:
ROS
駆動系 :
オムニホイール、4輪駆動、DCモータ
バッテリ:
リチウムイオン電池
主CPUボード:
JetsonTK1(本体)
カメラ・センサ:
深度カメラ、熱画像カメラ、単眼カメラ、落下防止センサ、バンパスイッチ、マイクロフォン、移動量センサ、障害物検出用センサ、赤外受発光、3.5インチディスプレイ、スピーカー
外装素材:
ガラス入りナイロン(粉末造形)
通信インターフェース:
Wi-Fi(本体-ピット間)、Ethernet(ピット―クラウド間)、専用通信IF(サービスユニット―本体間)
DESIGN

※最新の外装デザイン。技術進化に伴い現在はこのデザインで開発を進めております。

Design

デザイン

Patinのデザインは基本コンセプトの「スケート」から構想しています。
滑らかに弧を描く美しい平面移動体。家庭用ロボットとしての寸法。サービスユニットとの連結に耐えうる構造体。
様々な場面での違和感のないプラットフォームとしての在り方等を考慮し、機能と使用環境との親和性に配慮しました。
Patin本体の無駄のない動きを実現する為に、車輪にはオムニホイールを採用しました。
これにより車輪本体の回転(前後の動き)と車輪の円周上の樽型ローラーの回転(左右の動き) との連動で多方向への動きが得られます。
また、オムニホイールでの動的特徴はロボット本体の中心から360度の回転が可能になります。
この特徴を生かし平面的(上からみると)にはPatinは円形のデザインです。
円形と車輪の配置が合わさった構造体が外形です。
それは、Patin本体、サービスユニット、クラウドと繋がり円環を成して循環している特徴をも表しています。

R&D Studio

About SEED

SEEDとは

弊社で販売するオリジナルロボットの研究開発スタジオです。
会社のビジョンに基づいて”日常で機能する製品の開発”を進めています。
ロボットは高度な専門技術の集合体であり、様々な背景をもつ専門家の切磋琢磨から生まれます。
SEEDでは経験豊富なベテランエンジニアからポスドクやアカデミックに属す若い研究者まで様々なメンバーがビジョンを共有し、同じ目標を目指して開発に取り組んでいます。
私たちは、研究成果の社会浸透こそ科学の役割と信じ日々開発に打ち込んでいます。

Flower RoboticsおよびFlower Roboticsのロゴマークは登録商標です。
patinのロゴマークは登録商標です。

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